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弁膜症の最新治療法と手術

弁膜症治療の基本は逆流の程度で決定します。逆流以外にも糖尿病や肝機能の合併や年齢、不整脈の有無、心肥大などを確認して最終的な診断をします。

血液の逆流レベルが1~3の場合で、心不全、不整脈、心肥大などが無ければ経過観察となって治療などはありません。但し、高血圧がある人には症状を進行を早める可能性がありますので降圧剤による治療をすることがあります。

しかし逆流量が多くなり心肥大などが合併しているときには手術を考えなければなりません。
 

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異常のある弁は薬では良くなることはありませんので手術によって痛んだ弁直接治療します。方法は人工弁に置き換えるか手術か、自分の弁を温存して形を整える弁形成術が適応となります。

この人工弁には機械弁と生体弁の2種類がありますのでどちらにするかは医師と相談して選択しなければなりません。

機械弁は耐久性に優れており一度置き換えたら何十年間と働き続けますが血栓が出来ないようするワーファリンという薬を服用し続けなければなりません。

生体弁に関しては牛の心膜、豚の大動脈を素材にした人工弁となり、耐久性は大体10~20年といわれています。機械弁との違いとしてワーファリンの服用は最初の数か月のみでその後は服用しなくても大丈夫です。

弁形成術については弁の不要な部分を切り取って形を整える手術です。自分の弁を温存して修復するのでワーファリンは最初の数か月だけとなります。

弁膜症の手術の基本は胸骨正中切開法です。胸骨を約20センチ切開して人工心肺にて体外循環を確立し心臓の動きを止めてから手術が行われます。

全身麻酔となり手術時間は医師によりますが3~4時間前後が平均となります。

手術後は、ICU(集中治療室)で1~2泊してから一般病棟に戻ることになります。一般病棟に移ってからリハビリを終えて退院までは年齢や状態にもよりますが1~2週間位が目安です。

最近では、胸骨正中切開法による手術以外にも患者への負担が少ない低侵襲手術(MICS手術)やダ・ヴィンチによるロボット手術などが一部の病院施設で実施されています。

また、僧帽弁狭窄症においてはカテーテルを使った経皮的交連切開術(PTMC)が有効となる場合があります。

これはカテーテルの尖端にバルーン(風船)を付けて、癒着した僧帽弁のところで膨らませて狭窄箇所を広げるというものです。

弁膜症の手術に限らず心臓手術の歴史は長く、現在に至るまで医師や医療設備など凄まじい進歩を遂げており非常に安全な手術になっていることは間違いありません。

もし近々に手術をお考えであれば、病院、医師、手術方法などをよく選んで納得いく手術を受けられることをおすすめします。
 

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